今でこそ「地元・岩手を大船渡をアート&デザインしています」と豪語していますが、現在に至るまでの経緯と地元を素材にしたデザインで「あそんでいる」趣旨をまとめました。
岩手大船渡をアートすること
大船渡アートは「こじつけ」だった
きっかけは2009年、岩手県大船渡市で行われることになった「おおふなとクラフトワーク展」でした。
「おおふなとクラフトワーク展の選考に漏れることなく出展するにはどうしたら良いのか?」
を考えた結果
「大船渡市を中心に、陸前高田市、住田町といった地元・気仙地方にちなんだキャラクターを作って、手芸やハンドメイドで形にする」
でした。
なにがどうなってそんな思考回路になったのか?
私と友人はとても気が合うだけでなく「かわいいキャラクターが好き」「ちょこまかとイラストを描くのが好き」「適当なキャラを作って適当な個性をつけて描いて遊ぶのが好き」という共通点がありました。
しかし、お互いが私生活で、その能力を職場とかでちょっとだけ活かす程度、でした。
そんな矢先に「おおふなとクラフトワーク展」があるという情報。
「ハンドメイドの人ってこういうイベントで表現できていいよねー」
といった気持ちから
「あれ?自分たちのイラストも発表したり展示したりする場があったら楽しいのかも?」
この気持ちに気づきました。
当時は省エネ女子真っ只中だった。
「表現する場があったら、面白い、楽しいかもしれない!」
しかしながら
「でも私たちのメインは”イラスト”だよ?」
「だって絵本とか書籍作りたいけど…ハンドメイドじゃないのよね?」
「自ら主催して展示会とか展覧会をするほどじゃないんだよ…」
「クラフトワーク展みたいに、誰かが主催で出展するのがラクでいいよね?」
「となると、クラフトワーク展みたいなのに潜り込めばいいんじゃ?」
省エネタイプ真っ盛りな女子2人。
さらに当時は「ゆるキャラ」全盛期。なおのこと「私たちもゆるキャラ作って『遊びたい』」という気持ちが高まっていたのだと思います。
「おおふなとクラフトワーク展」の募集要項をつぶさに確認し、出展者数に限りがあること、応募数が多い場合には何かしらの選考があることも確認。あれこれ言い合っているうちに
「イラストを手芸とか手作りで立体化、具現化すれば…参加できるよね!?」
「大船渡でやるってことは…『大船渡にちなんだキャラを作る』ことにすれば選考落ちしにくいんじゃない?」
という、策士なのか、ゆがんだ感情論なのか、よく分からない手段で「大船渡アート」の道に進み始めました。
大船渡をアート?ただなんとなく「面白い」から
やりたい!なにかを表現してみたい!
素材が「地元」だったら、なんか面白いよね!
大義名分は後付けでした。
大船渡デザインアートは「遊び心」から
岩手と大船渡とデザインとアート
よく地方は「田舎だから遊ぶところが少なくて…」なんて言うじゃないですか。
情熱と体力を持て余しやすい若者の常套句。
私もかつては若者だったので、その気持ちや心境もわかります。
私の場合、その持て余した遊び心を
「地元の素材でアレコレ創作して遊ぶ」方向へ進みました。
正直そこには地域貢献とかありませんでした。
私の地元愛はエセなのか?
ぶち開けてみると…
ひどいでしょう?
「お前の肩書とか、地元をどうにかしようぜ的な雰囲気ってエセなの?なんなの?」
って言われても……まあ仕方がないです。
楽しいから、やってたことが面白い!の延長線で、後付けみたいな地元貢献の心。
でも、これはとても大事な「あること」の証明なんです。
裏を返せば、地域をどうこうしようってこと関係なしに
「ここ岩手大船渡には、掛け値なしで素敵で面白い素材がある!」
ってことなんです。
キャラクターにしてみたり、デザイン化して楽しんでみたり。
モチーフとして素材として純粋に「面白い」素材がまだまだあるんです。
地域貢献しなきゃ!→無理矢理素材を探して「デザインする」
じゃなくて
身近にある素材が素敵!→アートにしたりデザインにしたら地域貢献できちゃう!
結果同じことかもしれませんが
「地元で遊んだら…面白いよね!」
これのアート版、芸術版みたいな心境で取り組んでいます。
自分の「好き」と地元の「好き」をコラボさせている
私の場合はイラスト・デザインだったのですが、
自分の好きなテイストのデザインやイラストと、岩手大船渡の好きな素材をコラボした状態が
「岩手大船渡をアートする」
ということでした。
これが料理好きなら
「自分の好きなスタイルの調理法で、地元の食材を使った料理を提供する」
これが生活だったら
「自分の好きな人と一緒に好みのインテリアを揃えて住んで、地元の自然とともに穏やかに暮らす」
そんな感じです。
あなたも気づかないだけで、日々自分の好きなものを掛け合わせてコラボして暮らしていると思います!
「好き」で「遊んでみる」
この気持ちは大事にしていきたいです。